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2018年1月号 運輸安全マネジメント 中小規模自動車運送事業者向けガイドライン(全6項目)(1)

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 前号でとりあげました「運輸事業者における安全管理の進め方に関するガイドライン~輸送の安全性の更なる向上に向けて~(以下ガイドライン)」の改訂において、中小規模自動車運送事業者の皆様がより効果的に安全管理体制の構築・改善に取り組むことが出来るよう項目を6つに集約した「中小規模自動車運送事業者における安全管理の進め方に関するガイドライン」が付属書として添付されています。今回はその6項目のひとつの「経営トップの責務等」を取り上げ、内容を紹介します。

        責務を果たすため経営者が取り組むべき8つの項目

【1】
★輸送の安全に関する基本的な考え方(安全第一、法令遵守等)を記載した安全方針を作り、社内に周知徹底する

◆安全方針には、少なくとも「法令遵守」、「安全最優先」、「安全管理体制の継続的改善」を明記します。
◆安全方針は、従業員全員が理解できる平易な言葉で簡潔に表現します。

【2】
★安全方針に基づき、事業者が達成したい成果として安全目標を設定し、目標を達成するための取組計画を決め安全運行に努める

◆安全目標は、「交通事故○件以内」や「対前年比20%減」など検証可能な数字で示します。
◆多発している事故形態がある場合は、例えば「交差点事故20%減」のように、その事故形態に絞った目標を立てる方法もあります。
◆取組計画については、安全目標を達成するための重点施策を掲げるとともに、施策の具体的な取組スケジュールを立てます。

【3】重大な事故等が発生した場合の対応方法をあらかじめ決める    

◆ここでいう「重大な事故等」とは、通常の事故等の対応措置では対処できない事故や自然災害、テロなど事業者全体で対応しなければならない規模のものをいいます。そうした事態に対処する責任者を定めるとともに、事故等の応急措置や復旧措置の実施、事故等の原因、被害に関する調査及び分析に係る責任・権限等の必要な事項を明確にした対応手順を定めて、従業員に周知します。

【4】輸送の安全に必要な人員や設備等を確保・整備する

◆輸送の安全に必要な人員については、通達「貨物自動車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」に、車両数に応じた適正な運転者数の目安が示してありますので、それに準じます。
◆設備等については、運転者の休憩・睡眠施設の確保と整備が重要です。

【5】★安全管理の取組状況を年に1回は点検し、問題があれば改善する

◆確実に点検を行うには、チェックリストを用意して、それに基づいて実施することが、漏れなどを防ぐのに効果的です。

【6】人員体制上、可能な場合には、選任した安全統括管理者(※) に次の
   事項を行わせる

◆安全方針を社内に周知します。
◆安全目標を作成し、社員・職員を指揮・指導し、目標の 達成に向けた取組を積極的に行います。
◆経営者との連絡を密にし、輸送の安全に関する情報を集め、経営者に適時、適切に報告します。
◆人員規模に応じた安全管理の取組体制を決め、各自の役割を定め、社内に周知します。
◆安全管理の取組状況を年に1回は点検し、その結果を経営者に適時、適切に報告します。

※ 安全統括管理者とは、輸送の安全を確保するための事業の運営の方針、事業の実施及び管理の体制や方法に関する業務を統括管理するため、事業運営上の重要な管理的地位にあり、かつ、法令で定める一定の要件を備える者から選任された者をいいます。

【7】輸送の安全に必要な手順・規則

◆安全統括管理者は、社員・職員に指示する等して、輸送の安全に必要な手順・規則を作成し社内に周知します。

【8】必要な要員の責任・権限

◆安全管理体制を適切に構築・改善するために必要な要員の責任・権限を定め、社内に周知します。
◆安全管理体制の運営上、必要な責任・権限の他、関係法令等で定められている責任・権限を、必要とされる要員に与えます。
              


資料作成:株式会社インターリスク総研  ※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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