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2017年2月号 点呼の確実な実施

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 昨年1月の軽井沢スキーバス事故を受けて、年末に、省令が改正され、貸切バス事業者の法令違反に対する処分がきわめて重くなるとともに、夜間運行などを行う場合には「中間点呼」の実施も義務づけられました。こうした規制の強化は、トラック運送業界にとっても決して対岸の火事ではありません。重大な事故を起こせば、明日は我が身なのです。そこで今回は、安全運行の確保において重要なポイントとなる点呼の基本をまとめてみます。

◆3種類の点呼
点呼には乗務前点呼、乗務後点呼、乗務途中の中間点呼の3種類があります。基本となるのは、乗務前と乗務後の点呼であり、いずれも対面で行うことが原則です。遠隔地で乗務を開始したり、終了する場合は電話などによる点呼が認められていますが、営業所と車庫が離れているなどの理由は認められていませんので注意が必要です。

◆乗務前の点呼
乗務前の点呼では、
・酒気帯びの有無を確認する・疾病、疲労その他の理由により安全な運転ができないおそれがないかどうかを確認する
・日常点検の実施または確認をする
・安全運行に関する必要な指示を伝達する などが主な実施項目となります。

◆乗務後の点呼
乗務後の点呼では、
・酒気帯びの有無を確認する・車の状態や道路、運行の状況について報告を受ける
・他の運転者と交代した場合においては、交代運転者に通告した内容の報告を受けるなどが、主な実施項目となります。

◆中間点呼
乗務前と乗務後のいずれの点呼も対面で行うことができない場合には、
少なくとも一回、電話などによる中間点呼を行うことが義務づけられています。トラック運送事業では、2泊以上の運行も少なくありませんから、中間点呼の確実な実施が求められます。中間点呼では、
・酒気帯びの有無を確認する
・疾病、疲労その他の理由により安全な運転ができないおそれがないかどうかを確認する
などが主な実施項目となりますが運転者と直接対話ができる方法で行う必要がありますから、メールやファックスでの中間点呼は認められていません。
 また、走行中の中間点呼も、脇見などによる交通事故の要因となりますから認められていません。必ず、サービスエリアなどの安全な場所で行う必要があります。スムーズな中間点呼を行うためには、あらかじめ点呼場所や時間を定めておくのがよいでしょう。
 なお、点呼は誰が行ってもよいというものではなく、運行管理者が実施するのが原則です。ただ、早朝や深夜など、全ての点呼を運行管理者が実施するのは不可能な場合もあります。そのような場合には、運行管理者に代わって補助者が点呼を実施することができますので、確実に点呼を実施していくためには、補助者を専任しておくことが大切です。 





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