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2016年7月号 1日の運転時間のチェックポイント

1日の運転時間のチェックポイント

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 ゴールデンウイークのさなか、高速道路において事業用トラックが渋滞停止車両に追突し、3名が死亡するという重大事故が発生しました。3月にも同じ高速道路で渋滞停止車両への追突死亡事故が発生しており、高速道路における事故防止は緊急の課題となっています。高速道路を利用した運行は、長時間運転になりがちで、それが疲労等による漫然運転を招き事故につながることは少なくありません。そこで今回は1日の運転時間について考えてみることにしましょう。

適正な1日の運転時間を設定するためのポイント

 運転時間をチェックするにあたって、改善基準に定められている運転時間の原則を確認しておきましょう。

【運転時間の原則】
・1日の運転時間は2日を平均して9時間以内
・1週間の運転時間は2週間ごとの平均で44時間以内
・連続運転は4時間まで。4時間を超えて運転する場合1回が10分以上合計30分の休憩が必要

【チェックポイント】
 上記の原則を踏まえて、拘束時間が適正かどうかをチェックする際のポイントをいくつかあげてみましょう。

(1)1日の運転時間は3日間で考える
 2日を平均して1日あたり9時間以内という場合、例えば1日目が10時間で2日目が9時間だと、2日を平均して9時間30分となるので違反になるかといえば、必ずしもそうではありません。運転時間はある特定日を起算日として前後の日との平均をとり、いずれも9時間を超えていれば違反となりますが、どちらかが9時間以内であれば違反とはなりません。
 図1のAはアとイがいずれも9時間を超えていますから違反となりますが、Bはイが9時間を超えていませんから違反とはなりません。このように1日の運転時間が適正かどうかは3日間で考えることがポイントになります。

(2)1日における運転時間の限度を知っておく
 運転時間は2日を平均して9時間以内ですから、極端なことをいえば、1日目は18時間運転しても、翌日は休みとして運転時間を0時間にすれば、2日平均で9時間となりますから、違反ではないように思えますが、そうではありません。1日の拘束時間は最大でも16時間ですから拘束時間違反となります。
 では、運転時間が16時間であればよいかといえば、それも違います。30分の休憩をはさまなければ4時間を超えて運転することはできませんから、16時間続けて運転するということはできません。したがって、図2に示してあるように、運転時間は14時間30分となり、これが1日の運転時間の限度となります。1日の運転時間が15時間や16時間になっても、その前日や翌日の運転時間をうまく調整すれば、違反にはならないというわけではないのです。
 なお、14時間30分という運転時間は、あくまで法令に違反しない1日の運転時間の限度を示したものであり、安全上望ましいものとはいえませんから、その点にも十分留意してください。

※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。
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