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2016年5月号 拘束時間のチェックポイント

拘束時間のチェックポイント

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 3月の中旬に山陽自動車道のトンネル内において、事業用トラックが渋滞中の車に追突し、車両火災などにより2名死亡し、多数が負傷するという重大事故が発生しました。その翌日、国土交通省から再発防止のための通達が出されましたが、そのなかで「運転者の勤務時間及び乗務時間に係る基準を遵守すること」とあります。そこで今回は勤務時間等を遵守する上で特に重要なポイントとなる「拘束時間」について、適正かどうかをチェックする際のポイントについてまとめてみました。

適正な拘束時間を設定するためのポイント

 拘束時間をチェックするにあたって、まず、改善基準に定められている拘束時間の原則を確認してく必要があります。

【拘束時間の原則】
・1日の拘束時間は13時間。延長する場合でも、最大16時間まで。ただし、15時間を超えて延長できるのは1週間に2回まで。
・1か月の拘束時間は293時間まで。ただし、労働組合(組合がない場合は従業員代表)との協定があれば年間6か月までは最大320時間に延長できる。

【チェックポイント】
 上記の原則を踏まえて、拘束時間が適正かどうかをチェックする際のポイントをいくつかあげてみましょう。
(1)拘束時間と労働時間は同じではない。
 拘束時間とは、始業時刻から終業時刻までをいいます。したがって、手待ち時間や
荷待ち時間、休憩時間も含まれます。
 一方、労働時間は手待ち時間や荷待ち時間は含まれますが、休憩時間は含まれません。

(2)1日とは、始業時刻を起点としてそこからの24時間である。
 1日というと、一般には午前零時を起点と
した24時間を思い浮かべますが、ここでいう
1日とは、始業時刻を起点とした24時間です。したがって、7時が始業時刻の場合は、翌日の7時までが1日ということになります。
 下図のAは7時の始業から20時の終業までが13時間で、翌日の始業が7時ですから、1日の拘束時間は13時間ということになります。
 一方、下図のBの場合は、 7時の始業から20時の終業までが13時間ですが、翌日の始業が
5時ですから、5時から7時までの2時間も拘束時間となります。 したがって1日の拘束時間は15時間となりますから注意が必要です。

(3)1週間とは、「日曜日から土曜日まで」ではない。
 拘束時間を15時間を超えて延長できるのは1週間に2回までですが、この場合の「1週間」とは「日曜日から土曜日まで」を指しているのではなく、15時間を超えた日を起点としてそこからの1週間です。
 したがって、15時間を超えたのは先週だから、今週は関係ないということにはなりません。15時間を超えた日から1週間以内に15時間を超える場合が3回以上あれば違反となりますから注意が必要です。

※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。
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