運送RMニュース - バックナンバー

2016年4月号 過労運転等防止のチェックポイント

過労運転等防止のチェックポイント

オリジナルファイルのダウンロード(PDF)

 今年の1月中旬に発生した軽井沢スキーバス転落事故は大きな社会問題となり、事業者の運行管理に重大な欠陥があるとして事業許可の取消しという重い処分が行われました。運行の安全確保はトラック事業においても極めて重要な課題であり決して他人事ではありません。しかもトラック事業は長時間運行が多いという特徴があり、過労や健康不良の状態で乗務すれば、事故につながる危険性が非常に高まります。そこで今回は過労運転等の防止に係る運行管理の見直しのポイントについてまとめてみました。

過労運転防止のためのチェックポイント

 運転者の過労運転を防止するために、貨物自動車運送事業輸送安全規則等において、運行業務を行うに必要な運転者を常時選任しておくことや休憩施設等を適切に整備・管理することなど重要な事項がいくつも定められていますが、なかでも特に重要なポイントになるのが次の事項です。

  • 乗務割や運行計画が運転者の拘束時間等を定めた改善基準に違反していないかどうかをチェックする。特に1泊2日や2泊3日など複数日の運行の場合には、1日における拘束時間や休息期間が適切かどうかを十分にチェックする。
  • 高速道路では連続運転になりやすいので、あらかじめ休憩地点や時間を定めておくとともに、運行記録計のデータなどによって休憩のとり方が適切かどうかをチェックする。
  • 2泊3日運行のように、乗務前と乗務後のいずれも対面点呼ができない場合は、運行指示書を作成し運転者に携行させなければならないが、運行指示書の記載事項(運行経路や 主な経過地における発車及び到着の日時、休憩地点や休憩時間等)が適切か、記載事項に漏れがないかどうかをチェックする。また、運行指示書どおりに運行されたかどうかを運行記録計のデータなどによってチェックする。

健康起因事故防止のためのチェックポイント

 体調が悪い状態で乗務すれば、注意力が低下し漫然運転になりやすいだけでなく、ハンドルやブレーキなどの的確な運転操作もできなくなって事故につながります。健康状態に起因する事故を防止するためには特に次の点がポイントになります。

  • 点呼時にはアルコール検知器で酒気の有無をチェックするだけなく、目視等で運転者の健康状態を必ずチェックするとともに、体調の悪い場合には申告することを運転者に徹底しておく。
  • 定期健康診断は年に1回(深夜の業務に従事するドライバーについては年に2回)実施することが事業者に義務づけられており、ドライバーに対しても健康診断を受診することが義務づけられているので、受診状況を必ずチェックする。なお、要経過観察等の注意すべき所見がみられる運転者については、その後のフォローを確実に行う。
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。
TOPページへ戻る

おすすめコンテンツ

  • 地域AD倶楽部
  • ベルマーク運動
  • 運送ラボ
  • 建設ラボ
  • フード&アグリラボ
  • ケア・フレンズ
  • ベストケアサポーターのご紹介
  • eco now
  • インターリスク総研