介護RMニュース - バックナンバー

2016年 11月号 居室の加湿はインフルエンザ予防に効果があるか?
居室の加湿はインフルエンザ予防に効果があるか?

オリジナルファイルのダウンロード(PDF)

■コストも労力もかかる居室の加湿だが

 毎年11月になるとどの施設でも、たくさんの家庭用加湿器が居室に設置され、職員は給水の作業で大きな労力を使います。これは「インフルエンザウイルスは、湿度に弱いので加湿することでウイルスを死滅させることができる(1960年G.J.Harpperの論文より)」ことが、知られているからです。しかし、高齢者施設の居室を加湿することで、実際にインフルエンザ予防の効果が得られるのでしょうか?典型的な感染形態(飛沫感染・空気感染・接触感染)に分けて検証してみましょう。

なぜ感染リスクの高い食堂やデイルームを加湿しないのか?

◆飛沫感染

 インフルエンザの感染形態で最も多いのが飛沫感染と言われます。発症者が咳やクシャミをすることでウイルスの付着した飛沫が空気中に飛散し、これを吸い込み上気道からウイルスが体内に侵入します。飛沫は比較的重くすぐに落ちてしまうので、長時間空中を浮遊することはありません。

◆空気感染

 インフルエンザウイルスはウイルスのみで空中に浮遊することはありません。発症者が咳やクシャミで吐き出した飛沫の水分が蒸発して飛沫核となり空中を浮遊し、これを吸い込んで感染します。飛沫核は1000分の5ミリ以下の小さな粒子なので比較的長時間、空中を浮遊します。

◆接触感染

 感染した人が咳を手で押さえた後や、鼻水を手でぬぐった後に、ドアノブ、スイッチなどに触れると、その触れた場所にウイルスを含んだ飛沫が付着することがあります。その場所に別の人が手で触れ、さらにその手で鼻、口に再び触れることにより、粘膜などを通じてウイルスが体内に入り感染します。

※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。
TOPページへ戻る

おすすめコンテンツ

  • 地域AD倶楽部
  • ベルマーク運動
  • 運送ラボ
  • 建設ラボ
  • フード&アグリラボ
  • ケア・フレンズ
  • ベストケアサポーターのご紹介
  • eco now
  • インターリスク総研