介護RMニュース - バックナンバー

2016年 3月号 座り直しの介助中に骨折!介助方法は安全ですか?
座り直しの介助中に骨折!介助方法は安全ですか?

オリジナルファイルのダウンロード(PDF)

■座り直しの介助中に骨折させた

 デイサービスで昼食を摂った後、ウトウトしていた軽度の認知症の利用者の座位が崩れてお尻が前に滑り車椅子から落ちそうになっていました。主任が「車椅子から落ちちゃうから座り直しをさせてあげて」と、パートの介護職員に指示しました。介護職員は「あーあ、こんなズッコケ座りになっちゃって」と言いながら、昔からやっている方法でお尻を後ろに動かしました。この時、介護職員は図のように利用者の腕を前に組み、組んだ腕を後ろから引っぱり上げました。すると「ゴキッ」と音がして、利用者の腕の骨が折れてしまいました。

 家族に対して介助方法を説明すると、「そんな方法で介助すれば、腕に無理な力がかかるし、危険なのは当たり前ではないか」と指摘されてしまいました。

 その後、デイサービスでは、介護技術のインストラクターに研修を依頼し、今までの介助方法を一から見直し、安全な方法へと変更しました。すると、介助される利用者から「とっても楽で良い」と評判も上々でした。

なぜ「基本的な介助方法」と言われた従来のやり方は危険なのか?

 従来から「介助方法の基本」として介護職員やヘルパーに教えられてきた方法は、介助する側だけの動作を考えられて作られ、利用者の動作には配慮されてきませんでした。その結果、従来の介助方法で介助されると利用者は日常生活でやったことも無いような無理な動作を取らされるので、危険である上に介護職の負担も大きくなっていたのです。

 このような方法に対して、介護技術のインストラクターやPTなどから、「人の身体の仕組に合った動作を合理的に介助する」という方法が提案され、主流になりつつあります。座り直しの介助も右図のような身体の仕組に合った動作を主体に考えれば、全く違った方法になります。

※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。
TOPページへ戻る

おすすめコンテンツ

  • 地域AD倶楽部
  • ベルマーク運動
  • 運送ラボ
  • 建設ラボ
  • フード&アグリラボ
  • ケア・フレンズ
  • ベストケアサポーターのご紹介
  • eco now
  • インターリスク総研