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2013年 10月号 送迎車のリフターから転落事故、その時の対応は?
送迎車のリフターから転落事故、その時の対応は?

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<事例から学ぶ> 介護事業者の事故対応

あるデイサービスの送迎中の事故

 あるデイサービスの送迎中に、利用者の居宅の前の道路で送迎車から車椅子の利用者を下すためリフターを操作していたところ、突然車椅子のフックが外れリフターから転落してしまいました。すぐに救急車を要請して病院に救急搬送しましたが、利用者は骨盤骨折の大ケガで1ヶ月の入院治療が必要と診断されました。
 デイサービスでは、施設長や相談員が病院対応や家族対応に追われ、施設に戻ってからも市への報告や保険会社への報告など様々な手続きを行いました。ところが、翌日警察署の交通課からデイの所長に電話があり、すぐに運転手を連れて出頭し、送迎車からの転落事故について説明するよう求められました。所長の運転手が出頭して行くと、交通課の警察官から開口一番「交通事故を起こしたら警察への届け出義務があることくらい知っていますよね」と強い口調で言われました。
 その後も、事故の状況や原因について徹底的に聴取され、入院中の利用者にも容態次第で聴取があると言われました。そして「警察への事故の届け出をしなければ強制保険や任意保険も支払われないから注意するように」とお叱りを受けることになってしまいました。運転手は「被害者は重傷なので行政処分などの運転免許に対する処罰の通知が行くかもしれない」と言われ、ショックを受けていました。

どのように対処すべきだったのでしょうか?

送迎車の事故は状況は様々、対処ルールを明確化しましょう

[事例から学ぶ対応のポイント]-警察への届け出義務がある交通事故とは?-

■交通事故というと対人・対物事故を思い浮かべるけれど…

イメージ01 道路交通法においては、交通事故を「道路における車両等(自動車、原動機付自転車、自転車などの軽車両、路面電車、トロリーバスの全て)の交通に起因する人の死傷又は物の損壊(道路交通法第67条第2項)」と定義しています。また、同法72条では運転者や乗務員は「直ちに最寄りの警察署(派出所又は駐在所を含む)の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、(中略)並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなければならない」として、警察への報告義務を課しています。
 つまり、道路上において車両の運行(取扱い)が原因で人を死傷させた場合は、交通事故として警察への届け出が必要となります。警察が言うように警察への届け出を怠ると交通事故証明書が発行されず、強制保険や任意保険の支払いに支障が生じることもあり、後にトラブルとなることがありますから注意が必要です。では、どのような事故で警察への届け出が必要になるのでしょうか?

■どのような事故の場合に警察への届け出が必要か?

 車の運転中に歩行者や自転車に衝突して相手にケガをさせれば、救護措置と警察への届け出が必要なことは誰でも知っています。では、交差点で送迎車が揺れて、座席から利用者が転落してケガをした場合はどうでしょうか?デイの玄関前(敷地内)で送迎車から降りる時利用者が転倒した場合はどうでしょうか?送迎車を利用者宅の門にぶつけてしまった場合は?
 デイサービスの送迎では、道路上の対人・対物事故だけでなく、送迎車の乗り降りや付属機械の操作などによる様々な事故が想定されますから、どのようの事故の場合どのような対応をしなければならないのか、送迎マニュアルに記載しておかなければなりません。

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