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2012年 9月号 好取組事例を現場に発信する事故防止委員会
好取組事例を現場に発信する事故防止委員会

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大きな成果を挙げたある事故防止委員会の活動から

現場の事故防止対策に役立つ委員会活動をしよう!

 東京都練馬区の社会福祉法人練馬区社会福祉事業団では、5年前から法人の事故防止委員会の活動を全面的に見直しました。それまでは、事故・ヒヤリハットの件数報告や事故分析・統計など、管理主義的な運営をしていました。しかし、ヒヤリハットの件数を競争させても事故防止には何の役にも立たず、事故を起こした職員の責任追及や提出書類の増加などでかえって職員の負担が増えていることに気付きました。
 そこで、事故防止委員会では現場での小さな事故防止の工夫を収集し、委員会のニュースとして現場にフィードバックする活動を始めました。たくさんの職場で工夫された小さな工夫が法人全体で共有され、職員の事故防止の意識もノウハウも格段に向上し、驚くほど事故が削減できました。この事故防止委員会では、委員会で取り上げた好取組の事例を定期的にまとめ「リスクマネジメントお役立ガイド」という冊子にして、配布しています。この冊子から2つの取組をご紹介します。

取り組み事例(1)
「入所後も落ち着かない認知症の利用者の居室環境を改善して、落ち着きを取り戻した例」

職員が自宅を訪問し、利用者が暮らしていたお部屋を写真撮影して見取り図も作成、施設の居室を長年暮らしてきた自宅の部屋に近い環境に改装しました。この居室の環境改善で利用者は見違えるように落ち着きを取り戻すことができました。

関町特養
≪事例≫≪解決法≫≪効果≫
不安そうな表情で落ち着かず、居室や車いすから立ち歩こうとされて転倒を繰り返しているお客様がいた。 ご自宅に伺い、生活状況を情報収集し、ご自宅でのお部屋と同じような環境を作った。
※なじみの暮らしの継続
※その人らしさ
不安な表情や言動が激減し、穏やかに過ごされるようになった。フロアーで「(家に)帰りたい」と落ち着かない様子の時も、部屋に戻ると安心される。
居室の改善
取り組み事例(2)
「排泄介助時の便座への移乗の方法を変え、職員が安定するように折りたたみ式の椅子を活用した例」

排泄介助時に利用者をつかまり立ちさせてズボンを降ろし便座に移乗させる方法は転倒の危険が高いので、前からしゃがんで利用者を受け止める方法に変えました。このしゃがんで利用者を受け止める時、職員が低い椅子に腰を乗せることによって、安定して移乗ができるようになりました。

田柄特養
≪事例≫≪解決法≫≪効果≫
立位の取れないお客様のトイレでの排せつが困難であったり、職員が2人必要となる状況であった。 車いすトイレに折りたたみ式の椅子を設置し、お客様の自然な動きに合わせた介助方法に変更した。 立位の取れないお客様や職員2人対応のお客様のトイレでの排せつが1人対応で安全におこなえるようになり、プライバシーに配慮した介助ができるようになった。
排泄介助トランス

あなたの施設(法人)の事故防止委員会は現場の役に立っていますか?

こんな事故防止委員会だったらいらない
  1. 前月の事故を報告させ原因と再発防止策を説明させる。【報告型】
  2. 職場ごとに事故件数やヒヤリハット件数を集計して比較する。【責任追及型】
  3. 事故種類別の件数や発生場所・時刻などを細かく分析して配布する。【統計・分析型】
  4. 他の施設の事故防止マニュアルを自分の施設のものに作り変える。【マニュアル作成型】

現場に役立つ事故防止ノウハウを発信する事故防止委員会にしませんか?

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