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2012年 8月号 設備や用具の劣化リスクと陳腐化リスク対策
設備や用具の劣化リスクと陳腐化リスク対

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時間の経過と共に発生する設備・用具のリスクと対策

《事例1》事故原因は車椅子のブレーキが緩んでいたこと

 介護職員のAさんは、片麻痺で車椅子使用の利用者Bさんをベッドから車椅子へ移乗させようとしました。ところが、車椅子のブレーキが緩んでいたため、Bさんの足がフットレストに触れただけで車椅子が後ろに動いてしまい、Bさんを床に転倒させてしまいました。介護職員のAさんは、事故報告書の事故原因の欄に、「車椅子のブレーキが緩んでいたこと」と記入しましたが、本当にそうでしょうか?

《事例2》事故原因は介護職員の不注意

 介護職員のCさんは、片麻痺の利用者Dさんの入浴介助中にシャワーチェアに座っているDさんの後から背中を洗っていました。シャワーを止めるため蛇口に手を伸ばした瞬間、前方のDさんの肩にぶつかってしまい、Dさんはシャワーチェアの前方に転落してしまいました。介護職員のCさんは、事故原因の欄に「自分が不注意であったこと」と記入しましたが、本当にそうでしょうか?

設備・用具の劣化リスク対策:安全点検の実施と迅速なメンテナンスを!

車椅子は使っていれば自然にブレーキが緩んできますし、タイヤの表面が磨耗すればブレーキの利きも悪くなります。設備や用具は時間の経過とともに、いつか必ず機能が劣化し危険な状態になりますから、事例1の本当の事故原因は、「“車椅子の安全点検”というルールが無かったこと」です。
このような設備・用具の劣化による事故は、福祉用具や介護機器の安全点検というルールを作り、不具合を見つけて修理や買い替えをすることによって確実に防げます。
あなたの施設で次のようなリスクはありませんか?

●歩行器のキャスターにホコリが溜まって回転しなくなる⇒利用者がバランスを崩して転倒する。
●機械浴ストレッチャーの折りたたみ式サイドレールが倒れてしまう⇒ストレッチャーから利用者が転落する。
●ナースコールが断線して鳴らなくなる⇒体調急変などの緊急時に対応が遅れる。
●杖の先端のゴムが硬化して滑りやすくなる⇒利用者がバランスを崩して転倒する。

設備・用具の陳腐化リスク対策:安全性の高い新しい製品の導入を!

スイッチ付シャワーヘッド
スイッチ付シャワーヘッド

設備や用具は月日と共にその安全性が進歩していきます。ですから、10年前には安全性に問題の無かった機器でも、10年経った現在では新しい製品と比べて安全性が相対的に低く危険であるとみなされる場合があります。最近では、介護施設の浴室のシャワーヘッドはお湯の出し止めが手元でできる、スイッチ付が一般的になりました。入浴介助中に利用者の後ろから蛇口に手を伸ばさずに、手元でお湯が止められれば介護職員の負担も軽くなり、後ろから誤って利用者に接触することもなくなります。
あなたの施設で次のようなリスクはありませんか?

●車椅子のアームレストが上がらない⇒新しい製品ではアームレストが上げられるので、無理なく移乗介助ができる。
●座面が湾曲し肘かけも無いシャワーチェア⇒最近の製品は座面がフラットで肘掛があり、安定が良く転落リスクが少ない。
●介助用トイレの前手すり⇒新築の施設ではトイレの前手すりが導入され座位の安定と転落防止に役立っています。

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