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2011年 7月号 施設の豪雨災害対策、こんなところに落とし穴が!
施設の豪雨災害対策、こんなところに落とし穴が! ~雨水排水の不備欠陥で大きな被害に~ この時期に施設の排水設備をチェックしておきましょう 特養の中庭がプールのような状態になり1階フロアに浸水、なぜ? 東京都の特養A施設では、数年前の台風と秋雨前線による豪雨によって、周囲の地域は被害が皆無であったにもかかわらず…
施設の豪雨災害対策、こんなところに落とし穴が!

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この時期に施設の排水設備をチェックしておきましょう
特養の中庭がプールのような状態になり1階フロアに浸水、なぜ?

東京都の特養A施設では、数年前の台風と秋雨前線による豪雨によって、周囲の地域は被害が皆無であったにもかかわらず、大きな被害を出しました。原因はこの特養の屋上の雨水排水機能の不備欠陥でした。
台風の接近に伴い大雨が激しくなってきた頃、ある職員が中庭に屋上から滝のように大量の雨水が溢れ落ちていることに気付きました。この特養の建物はいわゆる“回廊式”と言われる、中庭が外部とつながっていない密閉式になっています。しばらくすると、屋上から溢れ落ちた雨水が中庭に溜まり始めました。
台風の接近で大雨がピークになった頃、中庭に溢れ落ちた雨水が溜まりプールのような状態になり、溢れ出して1階のフロアに侵入してきました。最終的にA施設では、1階フロアが全て浸水し、事務室、デイサービス、厨房、機械室(地下)などに大きな被害が出ました。
後日の調査で、屋上の雨水排水管が細かったことと、屋上のいくつかの雨水排水口にゴミが溜まり排水しにくくなっていたこと、中庭の雨水排水機能も低かったことなどが判明しました。


《施設個別のウィークポイントを見つけよう》
上記の事例でもわかるように、豪雨災害は河川など周辺地域の地形や気象特性などの影響が大きいことは当然ですが、施設の個別のウィークポイントによって大きな損害を被ることがあります。豪雨災害が増える季節の前にチェックして、対策を講じておきましょう。

(1)屋上排水が正常に機能するか?
屋上排水の配水管が細すぎては問題外ですが、意外と多いトラブルは屋上排水口に詰まりによって屋上の雨水が溢れ落ちることです。周囲に森林などがあると落ち葉など様々なゴミが屋上に堆積します。また、築年数の古い施設では、排水口の内側にコケやゴミがこびり付き排水を阻害することもあるので、定期的に排水口を清掃するか、背の高い金具に替えるなどの対策が必要です。

(2)屋上排水口はどこにあるか?
別の施設、横浜市のB施設では台風の強風によって屋上に落ち葉が堆積し、これらが屋上排水口に詰まり雨水が屋上から溢れ出ました。風速が10メートルを超える中、男性職員が屋上に上がり詰まったゴミを取り除こうとして唖然としました。屋上の排水口が、屋上フェンスの外側にあるのです。フェンスの外に出なければ詰まったゴミを取り除けません。数人の男性職員が協力して(ロープを命綱にして)フェンスの外側の排水溝のゴミを取り除きました。この施設では、排水口の位置は変えられないため、フェンスの位置を変えました。


【大都市の施設では、ゲリラ豪雨による道路からの溢水による浸水をチェック】
近年急増している大都市型のゲリラ豪雨災害では、1時間雨量が50ミリを超えると下水道の排水容量をオーバーして、マンホールから雨水が噴出し道路が冠水します(1時間雨量146mmという記録もあります)。施設の敷地が周囲の道路より低くなっていれば、周囲の道路からの浸水の危険があります。施設敷地内が浸水した時、地下室の開口部などがあれば、雨水が地下室に侵入し機械類などに大きな損害を与えます。施設の周囲を調査して開口部があれば、低いコンクリートフェンスで遮蔽するなどの対策が必要です。

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