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■送迎車ドライバーが運転中に脳梗塞発作 

 長年勤めた会社を定年退職したHさん(65才)は、高血圧症の持病があり、医師に処方された薬を飲んでいますが業務に影響はないと思われ、デイサービスのドライバーとして採用されました。
 朝から気温が30度を超えるような8月のある日、Hさんはいつものように3人の利用者をお迎えに行きました。3人目の利用者宅では、玄関の前で15分も待たされることになった為、その間、送迎車に乗っている2人の利用者が心配で何度か送迎車に戻り、エアコンの温度を下げるなどの対応に追われていました。やっと車椅子移動の3人目の利用者を乗せ送迎を再開した時にはHさんはシャツが濡れるほどの大汗をかいていました。運転を再開して数分後、Hさんは突然気分が悪くなり、目の前が暗くなり、送迎車が電柱に衝突する事故を起こしてしまったのです。この事故で乗車していた利用者3人のうち1名が、頭部を強打して死亡しました。Hさんもケガをして入院しましたが、過失運転致死罪の疑いで取り調べを受けることになりました。警察の捜査では、Hさんが運転中に脳梗塞の発作を起こして意識を失ったことが事故の原因とされ、デイサービスの運行管理や運転手の健康管理に手落ちがなかったかどうかについて調べることになりました。

 

送迎業務時の送迎車ドライバーの健康チェック

■高齢ドライバーの健康管理問題

 近年、バスの運転手が持病の発作で意識を失い、バスが転落するなどの大事故が多発し、運送業界を中心に高齢ドライバーの健康管理が大きな課題になっています。デイサービスの送迎業務を担うドライバーも、シルバー人材で採用された高齢者が多く活躍されており、事例のような自動車事故が発生する可能性も決して低くはありません。デイサービスも運送業界同様に、健康管理に起因する事故を防ぐために、ドライバーの健康管理を徹底する必要があります。

平成30年6月に国土交通省は、バスドライバーの相次ぐ「健康起因事故」の防止に向けて、運送業界に対して「健康起因事故の防止に向けた健康管理の実施について」という通達を出しました。この中で、健康起因事故の原因となった疾病は、心疾患・脳疾患・睡眠時無呼吸症候群であり、これらの持病を持つドライバーの健康管理についての徹底を指示しています。

■健康起因事故防止のための対策とは

 雇用している事業者が行うべき、ドライバーの健康管理は大きく分けて2種類あります。定期健康診断の受診徹底と、業務開始時の健康チェックです。ドライバーに定期健康診断を受診してもらい、運転業務の支障がないことを確認すること、そして、業務開始時に健康チェック表を使用して、脳疾患や心疾患の症状がないかドライバーごとにチェックすることです。持病がある人には、その持病に対応する症状のチェックも必要です。健康チェック表等を使用したチェック体制や記録を残しておくことも重要です。

※送迎車ドライバー健康チェック表(参考)を差し上げます。
 →別紙ファイルをご参照ください。ダウンロードはこちら




 監修 株式会社安全な介護 山田 滋             ※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。


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