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2018年7月号 地域工務店連携による住宅展示場運営の動きが拡大

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◆◇ 地域工務店が連携、大手ハウスメーカー総合住宅展示場に対抗する動きが広がっています ◇◆

 家づくりを考え始めたユーザーが最初に取る行動としては、「総合住宅展示場に行く」というものが多いです。しかし、総合住宅展示場に出展しているのは、大手のハウスメーカーが中心となっており、地域のビルダーや工務店の出展は少ないのが現状です。総合住宅展示場に出展するためには、建築費用などの初期費用や、出展料などのランニングコストが必要です。またモデルハウスには、スタッフを配置する必要もあります。ハウスメーカーに比べ、資金や社員数が少ないビルダーや工務店にとっては、総合住宅展示場への出展は、ハードルが高いものとなっています。
 そこで近年、地域のビルダーや工務店同士が協力し合い、ハウスメーカーに対抗するため、共同で住宅展示場を運営するといったプロジェクトが全国的に広がりを見せています。

1. 2014年に開催された岡山工務店EXPOをきっかけに全国に波及

  地域のビルダーや工務店が、共同で住宅展示場を運営するプロジェクトが波及するきっかけとなったのが、2014年に岡山県のビルダー・工務店16社による協業プロジェクト「岡山工務店EXPO」です。岡山工務店EXPOは、地元のビルダーであるA社を中心に立ち上げられました。約1万㎡の大型分譲地に16社が1棟ずつモデルハウスを建て、約半年間、総合住宅展示場として公開され、会期終了後には分譲住宅として販売されました。

 各社で広告予算を負担し、銀行などの協賛企業からも出資してもらい、テレビCM、新聞、地元のフリーペーパーなどに広告を出稿しました。その結果、オープニングイベントの2日間で1,000組以上を集客することができたということです。各社とも通常の見学会などのイベントでは到底集められない数の記名客を獲得でき、知名度を高めるのにも成功した事例と言えます。

 岡山工務店EXPOの成功事例を参考に、神戸や香川、千葉などでも地域のビルダー・工務店による住宅展示場プロジェクトが開催され、現在では全国各地で実施されています。

 現在開催中なのが、埼玉県蓮田市の「彩の国いえ博2018」です。今年2月から8月まで開催されている「彩の国いえ博2018」は、地元ビルダー8社による全9棟のモデルハウスが建てられた住宅展示場になっています。岡山工務店EXPOと同様に参加各社と約100社の協賛企業からの出資をプロジェクトの予算とし、広告宣伝は、住宅情報誌、フリーペーパー、折込チラシ、リスティング広告、駅への掲示、ホームページ制作などを用いて行われました。2月の三連休には200組以上を集客することができ、こちらも成功と言えるでしょう。

2.複数の会社で運営することで、一社単独のイベントよりも集客増のケースも!

 北海道では、道内の建築家と工務店がタッグを組んで建てた家が並ぶ総合住宅展示場「みどり野きた住まいるヴィレッジ」が6月2日にオープンしました。札幌のベッドタウンで、車で約35分の距離にある南幌町に6社の住宅会社と建築家がコラボしたモデルハウスを開設しています。

住宅会社は、それぞれ耐震性や断熱性の条件をクリアした道認定の「きた住まいる」に登録された会社で、建物はエネルギー効率が高くハイスペックな住宅性能を備えた建物となっています。また、地域材を活かした内外装デザインで、経年で味わいが増す自然素材の魅力を楽しむ暮らしを提案しています。

みどり野きた住まいるヴィレッジは、10月末まで住宅展示場として公開し、その後は売却されます。延床面積は1戸あたり95~156㎡で、最多価格帯は土地代込みで3,000万円前後の見込みということです。

複数の会社が共同で住宅展示場を運営することで、1社単独のイベントよりも多くの集客が期待できる地域ビルダー・工務店の展示場戦略は、今後も広がっていきそうです。

資料作成:株式会社 住宅産業研究所
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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