住産ニュース - バックナンバー

2012年 3月号 来年度補助事業、グループ応募の可能性
「来年度補助事業、グループ応募の可能性」 今月のポイント

オリジナルファイルのダウンロード(PDF)

来年度予算案で概要が明らかに

森林組合主催の見学会(イメージ写真)
森林組合主催の見学会
(イメージ写真)

 今回は、やや気持ちが早い話となりますが、国土交通省が2012年度に実施を予定している地域工務店向けの補助金交付事業「地域型住宅ブランド化事業」(仮称)について、お話をさせて頂きます。

 中小の地域工務店向けの今年度の国土交通省の大型補助事業としては、皆さんご存知の通り、木造長期優良住宅の建築・供給に戸あたり最大120万円交付する「木のいえ整備促進事業」があります。
 この事業は事業開始から3年目にあたる今年度で終了となり、来年度の2012年度には応募要件が大きく変わった「地域型住宅ブランド化事業」(仮称)と名前を変えて行われることが大枠で決まっています。
 この地域型住宅ブランド化事業(仮称)、木のいえ整備促進事業と大きく異なる応募要件が盛り込まれる方向で、現在、国土交通省が検討を進めています。

 以下、詳しく説明させて頂きます。

事業者単独ではなく「グループ単位での応募」が要件の可能性

 地域型住宅ブランド化事業(仮称)の概要は、昨年12月末に国土交通省住宅局が報道機関向けに公表した、2012年度国土交通省住宅局予算案の冊子の中で明らかにされました。この地域型住宅ブランド化事業(仮称)、木のいえ整備促進事業と比べて、事業の内容と応募要件が、それぞれ大きく変化しそうです。
 「――しそうです」と書くのは、現在はまだ「案」の段階で最終決定されていないためですが、以下、「現時点ではそうなる可能性が大きい」と思って読んで頂きたいと存じます。

 地域型住宅ブランド化事業(仮称)は、地域における「木造の長期優良住宅の生産・供給システムの強化」を事業目的とします。これが、地域における「木造の長期優良住宅の普及促進」を目的とした木のいえ整備促進事業との大きな違いです。このため地域型住宅ブランド化事業(仮称)の応募には、「山元-加工・流通-地域工務店というグループ単位での応募」が要件となる可能性が、現状では極めて高い状態にあります。

 現状で国土交通省が地域型住宅ブランド化事業(仮称)に盛り込もうとしている応募条件は、

  ①木造の長期優良住宅を生産・供給する
   「原木供給事業者-木材の加工及び流通-住宅を建築する中小工務店」で構成するグループ

  ②グループ構成事業者のうち中小工務店に関する要件は、
   年間の新築住宅の供給規模が50戸程度未満の事業者が原則10社以上含まれていること

  ③補助対象は通常扱っている住宅の仕様を長期優良住宅仕様とすること及び
   地域材使用とするために必要となる掛かり増し費用で、補助率は戸あたり最大120万円

 ――などです。

公募告知は早ければ3月末か4月上旬に国交省HPで

 また、もうひとつ、木のいえ整備促進事業と比べて大きく異なる要件として盛り込まれることが検討されているのが、「地域型住宅」という要素です。これは、いわゆるハウスメーカーの住宅のような画一的な住宅ではなく、地域の気候風土や文化などに根ざした、その地域に適した住宅という意味で、事業活用の際は応募するグループの側で、要件に掲げられた地域型住宅の定義を参考にグループとして提案する地域型住宅を説明する必要が求められる可能性があり、しかも提出した内容が「地域型住宅とはいえない」と判断されれば、事業活用が認められない可能性もあると思われます。

 地域型住宅ブランド化事業(仮称)の公募告知は、早ければ3月末もしくは4月上旬に国土交通省のホームページで行われる見込みです。事業活用の要件にグループ単位での応募が決定した場合、グループ化の努力は事業者自身で行わなければいけません。グループ化に当たっては、幹事会社はどうするか、工程管理はどうするかなど、事業を管理する事務局のようなものを作る必要があります。これは一朝一夕にできるものではありません。

 上にお話させて頂いたことは、繰り返すようですが、まだ「案」の段階で最終決定ではありません。ですが、そうなる可能性もあることも考慮して、今のうちにグループ化はどうしたら良いか、地域に合う木造の長期優良住宅とはどのようなものか――などを検討しておくことは「備えあれば憂いなし」につながると思い、敢えて事業内容が決定していない今の段階で、お話しさせて頂きました。

 地域型住宅ブランド化事業(仮称)の内容に関して動きがありましたら、またご紹介させて頂きます。

TOPページへ戻る

おすすめコンテンツ

  • 地域AD倶楽部
  • ベルマーク運動
  • 運送ラボ
  • 建設ラボ
  • フード&アグリラボ
  • ケア・フレンズ
  • ベストケアサポーターのご紹介
  • eco now
  • インターリスク総研