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2011年 8月号 CASBEEに『戸建-既存』

「CASBEEに『戸建-既存』」 財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)は7月末、建築環境総合性能評価システム・CASBEEの新ツール「CASBEE戸建―既存」の扱いを始めました。

「CASBEEに『戸建-既存』」 今月のポイント

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CASBEEシリーズに新ツール

(イメージ写真)
既存住宅の環境評価が可能(イメージ写真)

財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)は7月末、建築環境総合性能評価システム・CASBEEの新ツール「CASBEE戸建―既存」の扱いを始めました。新たな評価ツール・戸建―既存の評価項目は、既にリリースされているCASBEE戸建―新築とほぼ同じとして、新築・既存を問わず戸建住宅として性能を比較できるようにしています。また、今年に入り業界で取り組みが本格化したLife Cycle Carbon Minus(LCCM)住宅への対応も進めており、今年度中にLCCM住宅の認証制度をスタートさせる方針です。
以下、2つの評価ソフトの概要を説明します。

評価方法は「戸建-新築」とほぼ同じ

戸建―既存の評価項目は、ほぼ戸建―新築と同じで、既存住宅の環境品質と環境負荷を採点項目でそれぞれ評価、環境効率を5段階で格付けします。評価結果シートの内容および構成も、戸建―新築と同じとしました。

戸建―既存を評価する際の戸建―新築との主な相違点は、①対象を現状確認②「長寿命に対する基本性能」の『躯体』、『外壁材』、『屋根材・陸屋根』の評価は、規定数式に基づき算出する残余耐用年数で行う③「長寿命に対する基本性能」の『自然災害に耐える』の評価の際、住宅性能表示による評価が困難な場合は、日本建築防災協会「木造住宅の耐震診断と補強方法」の診断結果を評価に反映可能④長寿命の実績を評価するため「資源を大切に使いゴミを減らす」の『省資源、廃棄物抑制に役立つ材料の採用』で建築後50年以上経過している場合は評価を1レベル、75年以上は2レベル加点――などとなっています。

また、戸建―既存の公開と合わせ、消費者の活用を念頭に置いた「CASBEE健康チェックリスト」を作成しました。これは、既存住宅の居住者が自身の健康状態を項目で確認することにより、健康に影響を及ぼしている可能性のある住環境を認識させ、既存住宅の改修計画などへのフィードバック効果を狙っています。

一方、LCCM住宅の認証制度は、戸建―既存より早くスタートする見込みで、年度内に始められる予定です。評価ベースは戸建―新築のLCCO2評価に準拠させるとのことです。これと同時に、既にある戸建―新築のLCCO2評価と、新たに立ち上げるLCCM住宅認証制度との整合性を取るため、戸建―新築のLCCO2評価のバージョンアップを行う方向です。

市場への普及度は未知数だが、扱える力を

CASBEE戸建シリーズは消費者の認知度が低いため、IBECから取得した認証などを商品力アップにつなげられるかどうかは、ビルダー側の工夫にかかっています。しかし、今後は既存住宅市場の拡大が予想されており、その中では既存住宅の品質をどう評価するかが大きな課題となってきます。そうした中、事業者として戸建-既存の評価ができる認定員を抱えていることは、出遅れないという点でメリットがあります。認定講習員養成講座への参加も検討して損はないでしょう。戸建-既存のソフトは、IBECのホームページからダウンロードできます。

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