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2016年 12月号 野菜高騰!!今、食関連の企業様が考えるべきことは?
野菜高騰!!今、食関連の企業様が考えるべきことは?

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  今年も残すところあと1ケ月。先月はアメリカのトランプ氏の当選を始め、外交&政治・経済面で様々なニュースがあり、食品関連においては「野菜価格の高騰」について取り上げられていました。末端の生鮮価格はそこまで反映されていませんが、野菜全般的に去年の1.5-2倍の価格が付いているそうです。本号では、この「野菜価格の高騰」について考えてみたいと思います。

野菜価格の高騰の原因

 今年の価格上昇の直接の原因は、8月の高い気温に比べて、9月、本州の広範囲で曇りが多く日照不足であったこと、北海道など例年台風が通らないエリアに台風が直撃してしまったことが主だった原因だと言われています。(北海道が主産地となるジャガイモは夏の天候不順による種イモ不足+台風の影響でダブルパンチだったようです)
 これからクリスマスに向けて例年価格が上がるイチゴに関しても生育速度が遅れているところも多く、有名な産地の栃木でも例年11月末頃に収穫となるところが今年はクリスマス~年始にかけてイチゴ収穫が本格化するようです。 農林水産省が、11月24日に発表した「食品価格動向調査」(10店舗×都道府県=470店舗の調査)では、キャベツは1キログラムあたり375円、過去5年間の平均価格と比べて約2.5倍で、トマトも同じく、約3割高い1キログラムあたり947円でした。
   また総務省が11月29日発表した10月の家計調査によると1世帯当たりの消費支出は前年同月比 -0.4%で8ケ月連続マイナスとなりました。特に生鮮野菜が-8.8%となっており、大きな落ち込みをしていることからも消費者の節約志向が強まっていることが伺えます。

野菜価格の高騰 ―ピンチをチャンスに―

この野菜高騰のピンチを乗り切るためには、コスト削減(流通経路見直しと使用野菜規格の変更、使用食材の変更等)や新メニューの開発が一般的に推し進められると思いますが、逆にこの状況を逆手にとって、「野菜をウリ」にすることも有効な一手です。例えば、商品のコンセプトとして「野菜をたくさん摂取できる」(量)や「○○(栄養成分、美容成分など)がたっぷり含まれた△△(野菜)を使った」(質)などが挙げられます。実際の商品でいうと、グラッチェミーレの「野菜を野菜で食べるドレッシング」、リンガーハットの「野菜たっぷりちゃんぽん」、「野菜サンドイッチ専門店POTASTA」などがあります。
  この野菜高騰の背景には、農業技術が上がっていない上に作付け面積が減少傾向である、農業従事者の収入が低い、新規参入が容易ではないなど日本の農業を取り巻く根源的な負のループがありますので、野菜をウリにすることが出来れば他社が容易に追随出来ない強烈な強みになります。

輸入野菜が増えていくという見方もありますが、国産であるということだけで、「安心・安全」「新鮮」という根強いイメージは付加価値を上げていくでしょう。この野菜の高騰は、今年だけの問題ではなく、このままだと永続的に継続する問題です。特に食に関わる企業の方は、この風潮が良いチャンスとなるよう、自社の強みが活きる自社しか取れない対策方法を、ぜひ一度考えてみてください。

資料作成: ㈱船井総合研究所
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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