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2016年 6月号 オランダからの技術で日本の農業が大きく変わろうとしています!!
オランダからの技術で日本の農業が大きく変わろうとしています!!

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 一般によくメディアなどで取り上げられる「太陽光利用型植物工場」において、世界で最も高い技術を有しているのはオランダと言われています。オランダでは面積あたりの収穫量において、世界一の効率を実現しています。トマト生産でいえば、300坪(1反)当たり100tを超える収穫量を記録しているとのこと。
 現在の日本のプロ農家の5倍以上の効率ということになります。九州と同じくらいの面積の国が、アメリカに次いで世界第2位の農産物輸出金額を記録しているわけです。この数十年間の間にオランダは進化してきました。オランダがこれだけの効率を実現させている理由はたくさんあるのですが、これからの日本の農業に影響を与えている分野として、「統合環境制御」の技術があります。今回はこの「統合環境制御」について、簡単にご説明したいと思います。

日本の施設栽培では当たり前に!? 農業の新技術「統合環境制御」について

 「統合環境制御」。耳なれない言葉ですが、これからの日本の施設栽培では、当たり前になってくる技術と考えられています。簡単に言いますと、農産物生産にとって最も重要な「光合成」などの生育に重要な生産ハウス内の環境を完全に自動で調整する機械設備、技術ということになります。日本ではまだ多くの農家さんが、経験によって窓を開け閉めしたり、カーテンを開けたり閉めたりと調整しています。経験がなくともデータにもとづいた数値によって、センサーが検知した情報を基に最適に調整されます。もちろん24時間対応で、労働時間も関係なく、正確に、ムラなく管理します。もちろん長時間労働で不満を言うこともありません。
 この「統合環境制御」は、植物が生育する環境を最適化、特に光合成の働きを最大化することに、収穫量を高めるという目的があります。管理する項目としては、温度、湿度、二酸化炭素濃度、水やり、など、光合成を活発にする要因を管理し、光合成の働きを最大化させます。制御する項目のうち、「太陽光」だけは管理することができないのですが、オランダでは、「補光」ということで、LEDを使って光も与える管理を行っています。
 オランダでは、日本以上に厳しい環境規制が存在しているため、高度な技術が開発されています。この技術を日本に導入し、日本も効率的な生産を行っていこうという動きが加速しています。現在行政主導で日本国内で数か所、実験的に大規模なオランダ型植物工場を建設、栽培を行っています。近い将来、この「統合環境制御」の技術は日本でも一般的になると思われます。日本の農業者の減少を考えますと、これから効率的な大規模生産の分野を育てていかなければ、食糧確保の意味で問題が発生するからです。

「進んだ技術の海外からの導入」と、「日本に合わせた応用」で変わる農業

 船井総研でご提案している、トマト生産、いちご生産のソリューションにおいてもこのオランダからの統合環境制御の技術を活用し、素人でも高効率な生産を実現するための一つとして、必用な部分を採用しています。
 オランダと比べ、日本は台風が多い、温度変化が激しい、エネルギーコストが高い、などの条件が異なるため、オランダと同様のことをしようとすると、コスト面が大きなネックとなっています。また、この技術を使っての生産も日本の条件に合わせた運用を現在研究している状況です。しかし、人口減少の日本にとって、省力で高効率な農業はこれから大きく発展することは間違いないでしょう。船井総研ではこの技術も独自に応用し、素人でも高効率で、品質が高い農産物を生産できる独自の取り組みを行っており、現在多くの関心をいただいています。
 日本の農業はこれから10年で大きく姿を変えていくことは確実ですが、その要因の一つは、進んだ技術の海外からの導入と、日本に合わせた応用が可能になることにあると思います。ぜひ今後注目してください。

資料作成:株式会社船井総合研究所
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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