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2018年 1月号 内縁の夫は遺族年金をもらえるの?

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<事例>

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 Xさん(男性60歳)が、妻のYさんが亡くなったとして無料相談にお越しになりました。おふたりは30年間夫婦として連れ添ってきましたが、籍を入れておらず、Yさんとはいわゆる事実婚の状態で、マンションで一緒に暮らし夫婦として共同生活を送っていました。Yさんには離婚した前の夫との間に、既に成人した子Aさんがいるということですが、そのAさんとは扶養関係にはなっていなかったということです。なお、自営業のXさんに対しYさんは定年まで会社勤めをされており、老齢厚生年金を既に受給していました。Xさんからのご質問は、Yさんの相続財産である預貯金については相続人であるAさんが受け取ることになるとしても、Yさんが受け取っていた年金についての未支給年金や、Yさんが亡くなったことによる遺族厚生年金については、Xさんが受け取ることができるかというものでした。


<結果>

まず、配偶者は相続人となりますが、相続における「配偶者」とは、法律婚にある者、すなわち届け出による婚姻関係にある者をいいますので、Xさんは相続人とはならず、預貯金等の相続財産を受け取ることはできません。
これに対し、遺族厚生年金を受け取ることができる遺族とは、配偶者、子、父母、孫または祖父母で、なおかつ死亡時にその者によって生計を維持されていた者とされています。この「配偶者」には、届け出による婚姻関係ではない、いわゆる「事実婚関係のある者」も含まれます。XさんとYさんの間に、事実婚関係及び生計維持関係が認められれば、遺族年金を受給できることになります。おふたりの場合、30年にわたり同居していた事実などから、夫婦としての共同生活を現実に営んでいたと認められる事実関係が認められ、さらに生計維持関係を証明することで、Xさんは遺族年金を受給することができました。また未支給年金も同様に事実婚である配偶者は受給できるので、Xさんは受給することができました。

ポイント

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遺族年金は相続とは異なり、一緒に生活していた内縁関係の相手でももらえる場合があります

●受給資格

遺族厚生年金を受け取ることができる遺族とは、配偶者、子、父母、孫または祖父母で、なおかつ死亡時にその者よって生計を維持されていた者とされており、受給資格の順位は、配偶者と子、父母、孫、祖父母の順になっています。ただし、夫、父母、祖父母は死亡当時55歳以上の方に限られており、しかも支給は原則60歳からとなっています。また、子・孫は18歳到達年度の年度末を経過していない者または20歳未満で障害年金 障害等級1・2級の者、婚姻していない者に限られています

 ●遺族年金での「配偶者」の定義

先述の通り、遺族年金における「配偶者」には、届け出による婚姻関係ではない、いわゆる「事実婚関係のある者」含まれます。事実婚関係にある者とは、互いに協力して社会通念上、夫婦としての共同生活を現実に営んでいた者いう解されています。今回のケースは戸籍上の配偶者がいない場合です。                            

事例発行元:相続手続支援センター事例研究会
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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