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2017年 4月号 手続から繋がるご縁

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<事例>

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Xさんが亡くなり、奥様のAさんが相続手続きに困っているとして、一人息子であるBさんと一緒に相談にお越しになりました。相続手続きを進めようとご主人の戸籍を取り寄せたところ、ご主人には、先妻との間にもう一人の子供Cさんがいることが判明したそうです。Aさんはご主人に離婚歴があることは聞いていたようですが、その時に子どもがいたことは全く知らなかったそうで、その後の手続をどうすれば良いか分からないとの事でした。
先妻との間の子供であるCさんも、Xさんの子供として相続人の地位を有すること、Xさんが遺言書を遺されていないのであれば、Cさんも交えた遺産分割協議をする必要があり、まずは
Cさんと連絡を取りあわなければならないことを説明しました。Aさんにはご理解いただいたのですが、息子のBさんはXさんに離婚歴があったことも知らず、まさに晴天の霹靂(へきれき)で一切関わりたくないとのことで、手続の難航が予想されました。 

<結果>

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何はともあれ、相続人を確定する必要がありましたので、Aさんより手続きのご依頼をいただき、Cさんの戸籍を追っていくと、Cさんは既に亡くなっており、子供が二人(DさんとEさん)いることが判明しました。代襲相続人となるDさんとEさんへの連絡にあたっては、まずは相続人の方からお手紙で経緯の説明をしていただくよう、Aさんにお願いし、準備を進めました。お手紙を送る段階になってBさんからも少しずつ協力をいただけるようになりました。
お手紙を出して間もなく、Dさん・Eさんから連絡がありました。お二方にとっても聞いたことの無い話で、「内容は分かったが、協力するには文書でなく、直接会って話をして欲しい」との依頼がありました。
Bさんは当初一切関わりたくないとお話されていましたが、その要望をお伝えしたところ、直接お話ししていただけることになりました。D
さん達も経緯の説明に納得し、手続きに協力いただけることになりました。
手続が進むにつれ、先妻の孫であるDさん・Eさんも今まで存在も殆ど聞かなかった祖父のことを受け入れ、後妻の子であるBさんも、より協力的になっていきました。遺産分割協議書がまとまる頃には、お互いの家族で連絡を取り合い、お墓参りの約束まで取り付けるまでになりました。
私どもはきっかけを作ったに過ぎませんが、手続がスムーズに進む事により、失われていた関係がつながっていき、人間関係の面でも喜んでいただくことができました。

ポイント

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 ●相続人の調査と確定

相続の手続をするには、相続人の確定をするために、まずは被相続人の出生から死亡までの連続した戸籍謄本をそろえる必要があるのですが、その作業のなかで、今回のように前妻との間に子供がいたことや、認知をされていた子供がいたこと等の事実が判明することも稀にあります。遺産分割協議は相続人全員でなされないと無効となりますので、相続人の調査と確定はとても大切なことです。戸籍謄本は本籍のある市区町村の役所で取得するのですが、他の役所の管轄へ転籍したり婚姻などで新しい戸籍が編製されるなど、一人の方の一生分の戸籍は何通にもわたることがほとんどです。そのため、一か所の役所で出生から死亡までの戸籍が揃うことは珍しく、複数の役所に申請しなければなりません。

 ●戸籍の種類

大きく分けて「現在戸籍」「除籍」「改製原戸籍」の3つに分けられます。現在使用されている戸籍(在籍中の人の記載のあるもの)のことを「現在戸籍」、転籍または、戸籍に記載されている人が死亡や婚姻などで全員除籍されているものを「除籍」、法改正により新しい形式に戸籍を作り換えることを戸籍の改製といい、書き換えられる前の戸籍のことを「改製原戸籍」といいます。なお、除籍や改製により新しい戸籍が編成される際に移記される事項も法律で決められており、前述の「認知をした」ことなどは、認知をした方の新しい戸籍にはあらわれてこないので読み落としのないよう注意が必要です。

事例発行元:相続手続支援センター事例研究会
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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