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2017年 2月号 思わぬ所から遺言書が

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<事例>

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奥さんやお子さんがおらず、長年お独りで暮らしておられた弟Aさんがお亡くなりになられた、という事でご相談にお見えになったBさん。幸い、財産等も生前にノートやファイルに几帳面にまとめられており大体の把握はできるものの心配事があるとのことで来られました。
ご両親もお亡くなりになっていたためご兄弟が相続人となるにあたり、亡くなったお兄さんと離婚した奥さんとの間にいらっしゃったお子さん(代襲相続人)が、どこにいらっしゃるのか分からないとの事でした。
遺言書は整理された中からは見当たらないため、どこのどのような人かわからない方と遺産分割協議や相続手続をどのように進めればよいのか、と不安そうに話されました。

<結果>

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その後、戸籍等を調べていく中でお子さんの所在も分かり、連絡を取ろうとしていたところにBさんからお電話が・・・。
なんと、家の不要な物の処分をしようと段ボールの書類の山の中から、書類と書類の間に無造作に挟まれていた自筆の遺言書が出てきたというのです(しかも書いた時期の違う遺言が2枚!)。
内容は2枚とも「面倒を見てくれていた姉のBさんにすべての財産を相続させる」というものでした。
さっそく、家庭裁判所に遺言書の検認の申立をし、姉のBさんがすべての財産をお受け取りになりました。
また、代襲相続人のお子さんともご連絡をお取りしたところ非常に理解のある方であったため、滞りなく相続手続きを終えることができました。

Bさんもほっと胸をなでおろしていたのと同時に、遺言書を残しておいてくれた弟さんにとても感謝をされていました。今回、遺言書の発見が遅れたのは、Aさんの几帳面な性格から、遺言書があるならすぐ分かるようにしてあるはずだという勝手な思い込みが原因でした。発見されなければ、Bさんへの感謝の気持ちは伝わらないところでした。故人の遺品を整理する際には、遺言書はないか、その他の隠れた財産はないか、思い込みを捨てて客観的な目で行うことの必要性を痛感しました。

ポイント

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 自筆証書遺言と公正証書遺言についてご紹介します。

●自筆証書遺言

遺言者自らが書いて作成する遺言書を自筆証書遺言といいます。
この自筆証書遺言は紙とペン、印鑑があればよく、作成費用もほとんどかからず手軽に作成することが可能です。ただし、ビデオや録音、パソコンで作成したものは無効とされています。さらに、そうして手軽に作成できる反面、執行時には家庭裁判所での検認手続きを経る必要があります。また、すべてを自分で作成するため、要件の不備や内容が不明確であるなどの理由で、遺言書の執行に支障が出ることもありますし、自分の死後、遺言書が偽造されたり、隠されたりする おそれもあります。今回のケースのように、紛失や発見されないという事態も起こりえます。

●公正証書遺言

そうした様々なおそれを回避するためには、遺言の内容を公証人が書面にて作成する公正証書遺言が有用です。作成には公証人との打合せ、戸籍の収集などの事前準備、証人2人の立会が必要となるなど、費用と手間がかかりますが、その分内容が明確で証拠力も高く無効になることがほとんどありません。さらに、執行時には家庭裁判所での検認が不要で、公証役場に原本が保管される為、偽造や紛失の心配もないうえに、平成になってからはオンラインで検索することも可能になっています。また、原本の保管期間は遺言者が120歳になるまでと、長期にわたって安心です。

確実に遺言の執行を望む場合は公正証書遺言がお薦めです。

事例発行元:相続手続支援センター事例研究会
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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