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2015年 10月号 これからの人生悔いなく生きたい
これからの人生悔いなく生きたい

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<事例>

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ある日、Aさんから、「相続の手続きは終わっているのですが、金銭的な部分で相談がありまして」と沈んだ声で電話がありました。
Aさんのご主人が亡くなられたのは12年前。ご主人には他に兄妹がおられましたが、長男の嫁ということで、ご主人が亡くなられた後も、Aさんは月に2~3度、遠方に住んでいるご主人のご両親のお世話をしに通っていました。
もうすぐ十三回忌という節目を迎えるにあたって、Aさんは、高齢のご両親の面倒をみながらご自身もどんどん歳をとっていく現実に直面して、「これからの人生、自分の悔いのないように生きていきたい」「何よりも自立したい」と強く思うようになりました。
そういうふうに思うことが、良いのか悪いのか?そのために何か金銭的なものを用意しなければならないのか?亡くなった主人はどう思うか?など、誰にも相談できずに深い悩みの中におられ、相談に来られたのです。

<解説>

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まず、亡くなったご主人の親族との関係を終了させる手続きとしては、役所への「姻族関係終了届」というものがあり、同時に、旧姓に戻るための「復氏届」を提出し、新しい戸籍を作成すれば、亡き夫の親族とは縁がなくなり、自立することになります。
また、Aさんが一番気がかりだったのは、苗字が旧姓に戻って、果たして遺族年金は支給され続けるのか?ということでしたが、社労士に確認してみると、「再婚をしない限り、遺族年金は正当な権利ですので、全く問題ないです」とのことでした。
遺族年金がそのまま受け取れることがわかり、Aさんは心からホッとした様子でした。
誰にでも起こりうることですが、なかなか相談しにくいことであり、公的な場所として、どこに相談したらいいのか、わかりにくいところです。

ポイント

 あまり一般的な手続きではありませんが、なかなか相談しにくい手続きのご紹介です。

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●姻族関係終了届

 姻族関係とは、今回の事例で言うと、Aさんと亡くなったご主人の親族の関係をいい、姻族関係終了届を役所に提出することで、この姻族関係を終了させることができます。
 配偶関係は、婚姻の届け出によって成立し、姻族関係も婚姻の成立によって発生します。しかし、配偶関係において配偶者の死亡や離婚、取り消しによって婚姻は終了しますが、姻族関係については、離婚や取り消しが無い限り終了しないのです。つまり、Aさんは、ご主人と離婚や取り消しによって、配偶関係を終了したのであれば、ご主人の親族との関係も同時に終了するのですが、ご主人の死亡が原因の配偶関係の終了の場合には、当然には姻族関係が終了しないのです。
 また、姻族関係終了届については、生存している配偶者のみで決めることができ、終了させる姻族の了解などは必要としません。なお、配偶者の死亡届が受理された後であれば、いつでも提出できます。そのため、今回の事例ではAさんの意思で姻族関係終了届を提出できるのです。
 もし、お子さんがいらっしゃる場合は、お子さんと亡くなった配偶者の姻族との関係は法律上、終了させることは出来ません。

●復氏届

 夫婦の一方が亡くなった時に、生存している配偶者は、婚姻前の氏に戻すことができます。
 復氏届を提出すると、新たに戸籍を作るか、婚姻前の戸籍に戻ることができるのですが、もし、お子さんがいる場合は、お子さんの氏も当然に変更とはなりませんので、お子さんの入籍届が必要となります。

事例発行元:相続手続支援センター事例研究会
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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