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2015年 6月号 出張公証人
出張公証人

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<事例>

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Xさんは1年前に父親を亡くし、実弟と共に複雑な相続手続きをようやく終え、平穏な日常に戻ろうとしていました。そんなある日、Xさんの長男Yさんより相続手続き支援センターに連絡が入りました。
長男Yさんによると、Xさんは半年ほど前から体調が悪く、相続の心労からくるものだろうと思っていましたが、相続を終えてからも回復しなかった為に、精密検査を受けたところ、医師より余命半年と宣告されたとの事です。
Xさんは父親の相続で、実弟と遺産相続の話がなかなかまとまらず、苦労した経験から、お子さんたちに同じ思いをさせたくないという事で、公正証書遺言の作成を希望されました。 しかし、残念な事にXさんは、その病状の重さから既に病院外に出る事が出来ない状況だったのです。

<解説>

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そこで、公証役場の公証人に病院まで出張をお願いする事にしました。
病院で公正証書遺言を作成する場合、公証人手数料が50%加算され、また日当や交通費などの費用もかかりますが、遺言書の法的効力には違いはありません。
Xさんの場合、通常のコミュニケーションがとれる状態でしたが、病院で作成する為、万一を考え判断能力に問題ない旨を記載した医師の診断書の提出が必要となりました。
ただ、入院している病院が大病院という事もあり、診断書発行に時間がかかるとの回答が病院側よりあったのですが、長男Yさんより、早期発行を依頼してもらい予定よりも早く発行してもらえ、無事に病院での公正証書遺言を作成することが出来ました。
公正証書遺言作成から1週間後に、Xさんはお亡くなりになってしまいましたが、公正証書遺言(Xさんの考え)に沿って、争う事なく相続を終えました。

ポイント

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 公正証書遺言の作成には公証人の面前で遺言の内容を口述するのが一般的です。
 公証人の面前と言っても、今回の事例のように入院していて外出が出来ない等の場合には、公証人に病院やご自宅などに来てもらうことができます。
 もし、話すことが不自由な場合や聴覚が不自由な場合でも、公正証書遺言を作成することは可能です。

●公証役場・公証人への相談はすべて無料です

 公正証書遺言を作成したいけど、何が必要なの?どこに聞けばいいの?どうやって作るの?等々、とにかく公証役場に連絡して聞いてみましょう。
 どこに公証役場があるのか、連絡先などがわからない場合は日本公証人連合会のHPより探すことができます。
 http://www.koshonin.gr.jp(日本公証人連合会HP)

●公正証書遺言作成の費用

 公正人が、公正証書等を作成した場合の手数料は政府が定めた「公証人手数料令」という政令により定められています。
 今回の事例のように、公証役場以外で作成する場合は、旅費(実費)、日当(1日2万円、4時間まで1万円)が別途必要になります。

 平成26年の1年間に、全国で作成された公正証書遺言は104,490件だそうです。
 (日本公証人連合会HPより)

事例発行元:相続手続支援センター事例研究会
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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