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2014年 4月号 よく似た名前 「相続放棄」と「財産放棄」
よく似た名前 「相続放棄」と「財産放棄」

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<事例>

事例

Aさんの相談内容です。 「半年前に主人が亡くなり、その相続の手続きを今回したいのですが…」から始まり、「私は一切財産を相続する気持ちはなく、子供たち2人に全部相続させたいのですが、今さら相続放棄もできないので、やはりいくらか財産を相続するしかないのでしょうか」というものでした。
相続放棄をする場合は、自分に相続が開始したことを知った時から3か月以内にしなければならないところ、すでに期限が過ぎてしまっているので、相続する気持ちがないにもかかわらず相続しなければならないという、何かもどかしさをAさんが抱いている様子でした。

<解説>

この場合は、「子供たち2人が相続する内容の遺産分割協議書をきちんと作れば、相続放棄をしなくても大丈夫ですよ」の一言で解決、これでAさんが安心されたのも言うまでもありません。
多くの場合、相続放棄をするのは、借金が多くてどうにもならない状況のときなのですが、Aさんのように借金(負債)が多いわけでもないのに、「相続しない=相続放棄」と結びつけてしまう傾向にあります。世間一般でよく言われる相続放棄は、実は財産放棄であることがほとんどです。しかし、財産状況(プラス財産、マイナス財産)は、できるだけ早めに全体を把握する必要があります。

「相続放棄」と「財産放棄」

ポイント

ポイント

相続放棄と財産放棄はよく似た名前ですが、以下のような違いがあります。

●相続放棄

相続放棄とは、借金が多い場合やどれだけ借金があるかわからないときに、家庭裁判所に申述し、最初から相続人でなかったことにしてもらうという制度です。権利や義務を一切引き継がないという事になります。相続放棄をした場合は、固定資産税や借金を払う必要はないのはもちろんのこと、故人の財産には一切手を付けることはできません。

●財産放棄

財産放棄=0円相続です。
「私は財産を放棄したから」というのは、0円だけ相続したということがほとんどです。

 相続放棄をした時の注意点として、負債がある場合に例えば妻と子供が相続放棄をすると、次は両親も相続放棄をしなければ、負債が追いかけてきます。両親が相続放棄をすると、次は兄弟姉妹も相続放棄が必要です。
 ですから、妻と子供が相続放棄をしたのであれば、故人の両親にはその旨を伝えておいた方が良いでしょう。もし、両親も相続放棄をしたら、その旨を故の兄弟姉妹にも伝えておきましょう。
 また、財産放棄「0円相続」をした人は、財産は何も相続していないのに、負債があった場合には払わなければならない場合があります。
 なぜなら、銀行などの債権者を交えて、誰が返済をするのかを決めることになり、負債を誰が返すのかを相続人の間で自由に決めることはできないからです。

事例発行元:相続手続支援センター事例研究会
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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