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2015年 2月号 中国の大気汚染事情
中国の大気汚染事情

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 近年、中国では産業が著しく発展する一方で、大気汚染が深刻な問題となっています。大気汚染物質の1つとして近年注目されているPM2.5は、人体への健康被害の可能性が懸念されており、中国に拠点がある多くの企業は対応に腐心しています。今月は、中国の大気汚染事情と日系企業が講じている対策についてご紹介します。

PM2.5とは

<PM2.5の概要>
PM2.5とは、大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの1/1000)以下の小さな粒子のことで、従来から環境基準(※)を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM:10μm以下の粒子)よりも小さな粒子です。PM2.5は、直径が人の髪の毛の約1/40という微粒子で、肺の奥、さらには血管まで侵入し、ぜんそく・気管支炎、肺がんや心臓疾患などを発症・悪化させ、死亡リスクを増加させるともいわれています。
(※)環境基準とは、人の健康の保護及び生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準として
    定められたもの。


<PM2.5の発生源>
発生源としては、主に以下が挙げられます。
 人為起源:ボイラー、焼却炉などのばい煙を発生する施設、コークス炉、鉱物の堆積場等の
      粉じんを発生する施設、自動車、船舶、航空機等
 自然起源:土壌、海洋、火山等

中国では、2002年から2012年の間に自動車の販売台数が6倍に増加したことや、世界の50%を占める石炭の消費などがPM2.5発生の主な原因といわれています。

中国におけるPM2.5の発生状況

中国では、大気汚染物質の削減目標を掲げて取り組みを行っています。しかし、依然として基準値を上回る日が半数近い状況です。

イメージ01

日系企業が講じている対策

<駐在員・出張者個人としての対策>

・汚染の激しい日は、不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす
(特に、呼吸器や循環器に疾患のある方、高齢者・子供は、体調に応じ、より慎重な行動が
 望まれる)

・外出する場合は、PM2.5対応マスクを着用する(N95マスク(※1)が効果的)。
・帰宅後は、手洗いやうがいを徹底する。
・室内には、空気清浄機を設置する。
・ドアや窓を閉め、風が通る隙間もふさぐ。
・たばこなど他の汚染源に注意する。
・過労等に注意し、健康維持を心掛ける。
 (※1)米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアし、認可された微粒子用
     マスクのこと。

<企業としての対策(※2)>

・マスクを従業員向けに配布する。
・空気清浄機を駐在員に一家庭一台ずつ配布する、もしくは空気清浄機を購入した社員に
 補助する。
・空気清浄機を執務室に配備する。
・駐在期間のローテーションを短くする。
・危険地手当てを増額する。
 (※2)ただし、これらの対策は日本人駐在員のみを対象とした場合、現地スタッフからの
     反発が想定されるため、対象範囲の設定等に留意が必要です。

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