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2014年 9月号 エボラ出血熱に対する各国の対応
エボラ出血熱に対する各国の対応

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 最近の報道でもご承知の通り、西アフリカを中心にエボラ出血熱の感染が拡大しています。今回はエボラ出血熱に関する現在の感染拡大状況と、各国の対応について取り上げます。

エボラ出血熱とは

◆症状、治療方法
 インフルエンザの特徴と似ており、突然疲労、発熱、頭痛、関節・筋肉痛および腹痛などの症状が現れます。また、嘔吐、下痢、食欲不振、喉の痛み、胸の痛み、しゃっくり、息切れ等の症状も現れるなど、複数の症状が同時に発症するため治療が困難となります。ウイルスに感染してから症状が出るまでの平均的な潜伏期間は8~10日ですが、時には2~21日の潜伏期間となることがあります。特徴的な症状としては、皮膚に斑点状の丘疹(発疹が皮膚面から隆起した状態)が発生します(症例の約50%に発生)。症状が出血を伴う状態に進行する前の初期症状は、マラリア、デング熱等の熱帯地方特有の病気とも似ています。
 一方で、エボラ出血熱ウイルスに対するワクチン、ならびにエボラ出血熱感染症に対して有効かつ直接的な治療法は、現在に至るまで確立されてません。

◆感染経路
 一般的には、以下の感染経路が挙げられます。原則直接接触しなければ感染しません。
 ・エボラ出血熱で死亡した人の体液(血液、尿、唾液、糞便、嘔吐物、汗など)への接触による感染
 ・ウイルスに汚染されたもの(注射針、医療機器など)への接触による感染
 ・感染した動物(血液または体液、感染した肉)への接触による感染

◆感染拡大状況
 8月26日現在、エボラ出血熱の発症が確認されている主な国はギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネの西アフリカ4か国です。
 世界保健機関(WHO)は、これらの国々の保険局と協力して、発症数の累計を発表しました。

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各国の対応

 多くの国でリスク情報の提供や国民に対する注意喚起が行われていますが、必ずしも行動制限を行っている国は多くありません。しかし、感染患者の早期発見のため、入国モニタリングはどの国でも行われており、日本企業の進出の多いアジアの国々でも以下の対応が行われています。

1.中国
 感染地域から帰国する旅行者をモニタリングし、感染が疑われる場合には速やかに所管部門に報告するよう要請。また、外交部は上記の国々への渡航を控えるよう勧告するとともに、感染国に滞在している中国国民が現地の感染進行状況や感染防護に関する知識を持つよう呼びかけている。

2.マレーシア
 保健当局が各入国拠点での管理体制強化(全入国者の体温スクリーニングを実施)を行うとともに、各病院へ感染疑いが発見された際の対応を通達するなど対策を強化している。

3.ベトナム
 アフリカの感染国から入国してきた人々に対してスクリーニングを開始。数日以内に上記の国々から入国したものは医療申告書の記入・提出が義務付けられている。

企業の取るべき対応

*従業員およびその家族の感染国への渡航を禁止

>渡航が考えられる取引先等への確認、接触制限も対応することが必要です。

*エボラ出血熱に関する基本知識(感染防止策など)の周知

>日本の報道のみならず、国立感染症センター、外務省、WHOや他国の警告情報を確認する。

*(流行のおそれのある地域で事業を行っている場合)万が一、感染発生した場合の緊急時対応
 の事前準備

>感染発生時の届出、搬入先、接触者及びその家族への指示・対処等を予め確認し、関係
 部署に共有する。
>BCPの発動準備

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