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2014年 4月号 ブラジルにおける治安情勢とリスク対策
ブラジルにおける治安情勢とリスク対策

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 本年6月から開催されるサッカーのワールドカップで注目されるブラジルは、BRICsの一国として高い経済成長を誇っており、日本企業も多く進出しています。近年、同国では、犯罪率の上昇、治安の悪化が懸念されており、今後開催されるイベントに関連したテロ事件等についても危惧されています。
 本号では、同国における治安の情勢と、企業および出張者や駐在員において必要な対策を紹介します。

ブラジルにおける犯罪発生率と傾向

犯罪発生件数及び発生率の日本との比較
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同国における犯罪発生率は、悪化傾向にあり、殺人は日本の約37倍、強盗は約348倍と、日本のそれをはるかに上回っています。
都市部に点在する「ファベーラ」と呼ばれるスラム街やその周辺地域だけでなく、高級住宅地として知られる外国人居住地においても、夜間に銃撃戦が発生する等、同国全土において犯罪に巻き込まれるリスクは高まっています。なお、同国における強盗事件では、殆どのケースで拳銃等の凶器が使用され、抵抗すると生命に危険が及ぶ可能性があります。また、短時間誘拐(※)も頻発しています。
※短時間誘拐
「電撃誘拐」、「稲妻強盗」とも呼ばれる。 その手口は、被害者の身体を短時間拘束し、その間に、所持している現金だけでなく、キャッシュカードやクレジットカードで現金を引き出させ、その現金も強奪するというもの。サンパウロ市内においては、平均して1日12件(2時間に1件)発生しているという調査結果もある。

被害事例

  1. 夜間、運転中、赤信号のため減速した際、拳銃を所持していた強盗犯が車両に近づいてきた。その時、信号が青になったため運転手が加速し始めたところ、犯人が発砲し、頭部に命中して運転手は死亡(犯人は、乗用車が加速するのを見て運転手が逃走したものと思い発砲したと推測される)。
  2. 邦人が、駅に自動車で家族を迎えに行き降車しようとしたところ、男2人がけん銃を突きつけ、同車両を乗っ取った。邦人は、車両の後部座席に監禁され、携帯電話、クレジットカード、現金を強奪された。犯人はさらに、クレジットカードの暗証番号を聞き出し、犯人の1名が同カードを使い多数の店舗で商品を購入。邦人は、約1時間30分にわたり、犯人に監禁され連れ回された。
  3. 出張を終えた邦人が空港からタクシーに乗車し、自宅アパート前に到着。玄関ゲートに入ったところ、ゲートが閉まる寸前に拳銃を所持した2人組が侵入、拳銃を突きつけ静止させた上、上腕部を殴打し鞄を奪い逃走。

企業、駐在員・出張者個人の取るべき対策

万が一、駐在員や出張者が犯罪事件に巻き込まれて負傷や命を落としてしまうようなことがあれば、企業の事業活動の継続に影響を与えることになります。以下では、企業および個人の取るべき主な対策を挙げます。

1.企業における対策

  • 現地法人におけるハード面の対策強化(防弾車・有人セキュリティの手配、車両の追従警護の手配 等)
  • 拠点の警備強化、セキュリティ確保(守衛・門番の配備、社員証や身分証による出入りの管理 等)
  • 緊急時連絡網を定期的に見直し、出張者・駐在員に周知徹底
  • 有事の対応について「だれが、いつ、何をするか」を事前に定めた緊急時対応計画を策定、関係者に周知徹底

2.駐在員・出張者個人における対策

  • 徹底した防犯対策(個人行動は控える、早朝・夜中の外出は控える、服装・服飾品は華美にしない 等
  • 移動時の安全性確保(防弾装甲や緊急時通信等の緊急時対策面のセキュリティ評価を踏まえたハイヤーとの契約、運転手の定期変更 等)

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