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2013年 10月号 アジア地域における誘拐リスク
アジア地域における誘拐リスク

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日本人を狙った誘拐事件は過去、様々な地域で発生しています。万が一、誘拐事件に巻き込まれた場合、長時間の拘束状態により精神的にも身体的にも深刻な影響を受けることが想定されます。また、実際に殺害されたり、犯人グループと警察官の銃撃戦に巻き込まれて死亡する場合もあります。本号では、日本企業の多く進出するアジア地域における誘拐事件の発生状況および企業が実施すべき対策を紹介します。

近年のアジア地域における外国人誘拐事件

アジア地域における誘拐被害者数
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◇インドにおけるイタリア人誘拐事件(2012年3月)
インド東部で、トレッキング中のイタリア人男性2人がマオイスト(インド共産党マオイスト派)に誘拐され、同月、1人が解放され、4月に残る1人も解放。
◇パキスタンにおける米国人誘拐事件(2011年11月)
国際武装組織アルカイダは、パキスタンで米国人男性を誘拐したとインターネット上に声明を発表。拘束されている同組織のメンバーを釈放し、パキスタン等での空爆を中止すれば男性を解放するとした。
◇フィリピンにおける米国人親子誘拐事件(2011年7月)
サンボアンガ・シブカイ州でフィリピン系米国人の母親とその息子計2名が誘拐された。母親は同年10月に無事解放、息子も同年12月に無事救出。
◇インドネシアにおける邦人誘拐・殺害事件(2009年9月25日)
バリ島クタ・レギャン地区における宿泊先から邦人女性が、警察官を装った男に連れ去られ、その後遺体で発見。

各国における誘拐事件の背景と傾向

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  • パキスタン
    同国全土では、特に、掃討作戦によって拠点を追われたタリバーンが資金調達や政府当局に拘束されている仲間の釈放を求める手段として誘拐を多用しています。主な標的は、教育機関関係者や富裕層のパキスタン人ですが、政府に圧力をかける上で有力な人質となることから外国人も狙われる可能性が高く、この場合、事件は長期化傾向にあります。
  • インド
    同国各地では、政治目的又は身代金目的の誘拐事件が発生しています。都市部にはイスラム過激派が、中部州では極左過激派(マオイスト又はナクサライト)が、北東部州においては分離・独立主義過激派等のテロ組織が存在し、これら組織による誘拐事件が発生しています。また、女性・子供に対する性犯罪目的の誘拐事件も多く発生しています。
  • フィリピン
    マニラ首都圏や西部および南部ミンダナオでは、複数のテロ組織による身代金目的の誘拐事件が発生しています。これらテロ組織は一時期に比して勢力は縮小傾向と言われていますが、依然として、活動資金を求め、身代金目的の誘拐を行っています。一般に、同国では外国人を含む富裕層が誘拐の標的とされています。

企業としての対策・対応

1.予防対策
現地では、赴任者・出張者に対し、以下のことを徹底する。
・できる限り目立たず、行動を予測されることを避ける(通勤・通学・買物等のルートを随時変更、
 予定を広く知らせない 等)
・予兆(不審な電話,人・車による尾行等のおそれ)を感じた場合は、必要に応じて警察・在外公館
 に相談する
・拠点・事務所・住居のセキュリティ対策(例:警備強化、鍵の強化[交換,複数,チェーン錠など]、
 防犯ブザーの設置 等)
・外出時のセキュリティ対策(例:信頼できる運転手の手配 等)
2.緊急時対策
現地では、犯罪捜査機関への協力、日本の外務省への連携依頼を実施する。また、本社では以下の
対策を実施する。
・緊急時対応計画の策定および当該計画に基づく訓練の実施
・現地対策作成支援、外務省への支援要請、広報対応 等
・情報管理の徹底(例:誘拐の事実や被害者の情報等の取扱につき徹底 等)

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