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2017年6月号  酸性雨について知ろう(前編)

酸性雨について知ろう(前編)

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雨の多い梅雨の季節になりました。長雨は憂鬱ですが、雨は大地を潤し、草木や穀物の生育を助けます。私たちが必要とする生活用水、工業用水、農業用水などの水資源の確保に、雨は重要な役割を担っています。私たちは雨がもたらす自然の恩恵を受けて生活しているのです。しかし、強い酸性を示す酸性雨は、自然界だけではなく私たちの生活にも良くない影響を及ぼします。

酸性雨が降る仕組み

 

酸性雨という言葉は知っていても、どのような原因で降るのか、どのような影響を及ぼすのかは、あまり知られていないかもしれません。前編では、酸性雨が降る仕組みと原因についてお伝えします。後編では、酸性雨がもたらす影響について具体例を挙げてお伝えします。それではまず、雨が降る仕組みから見ていきましょう。
 海や河川に流れている水の一部は、太陽光で蒸発して雲になります。雲は気圧の変化によって気体から液体に変わり、雨になって地上に降り注ぎます。地上に降り注いだ雨は、地下や地表面を伝って川や湖へ流れ込み、海へと流れていきます。そして再び雲になり、雨となって、地球上を循環しているのです。
 通常、雨は大気中の二酸化炭素により弱酸性を示します。大気中に放出された酸化物質が紫外線や水、酸素などに反応して硫酸、硝酸、塩酸などの強い酸に変化し、これが雲粒に溶け込んで雨になったり、雲から雨粒となって落下してくる途中で雨粒に溶け込んだりすることによって、強い酸性を示す酸性雨になります。

酸性雨のおもな原因

 

酸性雨のおもな原因となる物質は、工場や火力発電所から排出される煙や自動車の排気ガスなどに多く含まれる窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)です。窒素酸化物(NOx)は燃料を高温で燃焼した際に、大気中の窒素(N)と酸素(O)が結合して発生します。硫黄酸化物(SOx)は、石油や石炭などの硫黄成分を含んだ化石燃料が燃焼する際に発生します。硫黄酸化物(SOx)の一種である二酸化硫黄(SO2)は火山ガスにも含まれるため、火山活動によって局地的に強い酸性の雨が降ることもあります。
 酸性雨は、森林土壌だけでなく、河川や湖沼などの生態系にも影響を及ぼします。また、岩石やコンクリートの劣化を促進してしまうため、歴史的建造物にも影響を与えています。酸性雨がもたらす影響について、後編で詳しくお伝えします。
 梅雨の時期は湿気が多く、気温や気圧の変化で体調を崩しやすくなります。また、食中毒が起きやすくなる時期ですので、健康管理や衛生管理には充分気をつけてお過ごしください。

※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。

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