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2016年8月号 海洋ごみのない美しい海岸をめざして(後編)

海洋ごみのない美しい海岸をめざして(後編)

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 日本は四方を海に囲まれた島国です。昔から人々は海からの恩恵を受けて暮らしてきました。いつまでもきれいな海を保ちたいものですが、年々増加する海洋ごみは景観を損ねるだけではなく、海洋汚染や生物・生態系にさまざまな影響を及ぼしており、大きな問題となっています。海には、海流によって海岸に漂着した「漂着ごみ」、海面や海中に浮遊する「漂流ごみ」、海底に沈降して堆積した「海底ごみ」が存在しています。

漁業資源を獲り続けているゴーストフィッシング

 海底には沢山のごみが堆積しています。深海ではペットボトル、ポリエチレン製の買い物袋、食品容器、プラスチック類、缶類などが数多く発見されており、そのほかにも、海洋に流出した漁具や漁網、ロープなどが発見されています。海洋に流出した漁具同士が衝突して破損したり、漁網やロープが絡まって海底に沈んでしまったり、船舶に絡まって船行できなくなるなど、船舶事故を引き起こす原因にもなっています。
 海底に沈んだ漁具は漁業資源にも影響を及ぼしています。海上投棄や台風・地震・津波などの自然災害で流出した漁具や漁網が海底に堆積し、海の中で魚を獲り続けることを「ゴーストフィッシング」と呼びます。
漁具は海中で分解されないため、魚やエビ、カニ、タコなどの漁業資源が漁具に絡まって傷ついたり、捕獲されたまま死んでしまったりするなど水揚げ量に匹敵する規模の犠牲が推定されており、ゴーストフィッシングは深刻な問題です。

国際問題として認識されている海洋ごみ問題

 海洋ごみ問題は、日本国内だけの問題ではありません。日本海沿岸地域では、外国からの漂着ごみが多く発見されています。例えば、薬品を入れる廃ポリタンクや、注射器、注射針、薬瓶、カテーテル、薬剤、点滴器具類などの医療系廃棄物や、漁網、ロ-プ、フロート、浮子などの漁業系廃棄物などが挙げられます。
日本は海を通じて諸外国から海洋ごみの影響を受け、日本もまた諸外国に影響を与えており、日本海側は中国、韓国、台湾、ロシアの影響を受けていますが、太平洋側ではハワイ、アメリカ、カナダなどに影響を与えています。北太平洋上には、大量の漂流ごみが集まって形成された「太平洋ゴミベルト」が存在するなど、海洋ごみ問題は一つの国や特定の海域だけの問題ではなく、世界共通の解決すべき課題として認識されています。

※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。
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