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2016年6月号 海洋ごみのない美しい海岸をめざして(前編)

海洋ごみのない美しい海岸をめざして(前編)

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 夏が訪れ、海水浴やサーフィンなど、海を訪れる機会が増えている方も多いのではないでしょうか。海辺はいつもきれいであって欲しいものですが、シーズン中だけでなく、人があまり訪れないオフシーズンに海辺を訪れると、想像以上に多くのごみが漂着していることに気づかされます。

海洋ごみにはさまざまなごみが混在する

 海岸には多種多様なごみが混在しています。海水浴や潮干狩り、サーフィンやダイビングをはじめとするマリンスポーツなど海辺のレジャーで捨てられたごみだけではありません。海への不法投棄、台風などの水害で川から海へ流れ出たごみ、船舶や漁業、産業から排出されたごみなどの他、日々の生活から排出されるごみも河川を通じて海へ流入します。
 私たちが目で見て確認できるごみの多くは、海流によって海岸に漂着した「漂着ごみ」ですが、海面や海中に浮遊する「漂流ごみ」、海底に沈降して堆積した「海底ごみ」が存在します。これらを総称して「海洋ごみ」または「海ごみ」と呼ばれています。人が容易に立ち入れない海岸に漂着したごみの回収は難しく、海中に漂うプラスチックごみや海底深くに沈んでしまったビン、缶、金属、ゴム、ガラスなどのごみの回収も極めて困難です。
 海洋ごみは年々増加していますが、回収や分別が非常に困難なため、深刻な問題になっています。

漂流・漂着ごみの大半を占めるプラスチックが及ぼす影響

 漂流ごみ・漂着ごみのうち、多くの割合を占めているのがペットボトルや食品容器などのプラスチック類です。自然分解しないプラスチックは、紫外線や温度差の影響で劣化し、漂流中に岩や海岸に打ち上げられるなどの物理的な刺激によって細片化します。細片化したプラスチックを鳥や魚がエサと間違えて誤飲・誤飲した場合、摂食器官や消化管を傷つけるだけでなく、生命を奪ってしまう危険性があります。
 細片化したプラスチックのうち、大きさが5mmを下回ったものをマイクロプラスチックと呼びます。マイクロプラスチックになると、海中生物がプランクトンや魚卵と間違えて誤飲・誤飲する危険性が高まります。
 プラスチックに含まれる化学物質はマイクロプラスチックになっても残留します。また、漂流中にプラスチックの表面に吸着した有害化学物質は、誤食・誤飲した生物の体内に混入してしまうため、海洋環境や生物・生態系にも影響を及ぼすと問題視されています。

※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。
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