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酸性雨について知ろう(後編)

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  森林の衰退や土壌の酸性化、水中の生態系の変化など、酸性雨がもたらす影響はさまざまです。前編では、酸性雨が降る仕組みについてお伝えしました。後編では、酸性雨がもたらす影響についてお伝えします。

深刻な森林の衰退

 ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)と呼ばれる森では、広範囲に渡って木々が枯れてしまうという現象が見られました。これは酸性雨が原因と考えられています。樹木や葉の表面に強い酸性の雨が振り続けると、木々を枯らす原因になりますが、表面だけではなく、地表に降り注いだ酸性雨も木々を枯らす原因になります。地中に根をはる植物は、地中に含まれる水分や栄養分を吸い上げて成長しています。酸性雨の影響によって地中に有害物質が含まれたり、植物の成長に必要な栄養分が溶け出してしまったり、土壌の微生物の生態系が変化するなど、さまざまな要因が重なって木々を弱らせてしまいます。その結果、広範囲に渡って森林が衰退し、各地で深刻な問題となっています。

魚が消える?水中の生き物への影響

 森林のほか、河川や湖沼など、水中の生態系にも影響を及ぼします。水中の生物は水の変化に敏感です。水が酸性に傾くと、わずかな変化で産卵行動をやめてしまう魚もいます。また、プランクトン、甲殻類、貝類などはそこで生息できずに姿を消してしまい、小さな魚も死滅してしまうことがあります。餌となる小さな生き物や魚がいなくなるため、大きな魚も生息できなくなるなど、生態系に大きな影響を及ぼします。

歴史的建造物や彫刻にも広がる被害

 自然界に生きる生物だけではなく、歴史的建造物や文化財なども酸性雨の影響を受けています。酸性雨は大理石を溶かしたり、コンクリートを劣化させたり、銅像や石像に筋状の錆を発生させます。コンクリートの中に含まれるカルシウム成分が酸性雨によって溶け出してしまい、建造物の変形や変色、腐食の原因になります。
インドのタージ・マハル、ギリシャのパルテノン神殿、ドイツのケルン大聖堂などの世界遺産も、外壁が剥がれたり、彫像が溶けてしまったりと、大きな被害を受けています。酸性雨がもたらす被害は広範囲に渡り、国境を超える環境問題として深刻な問題になっています。

 まだまだ夏の暑さの厳しい日が続きます。外出や夏のレジャーでは、こまめに水分補給を行い、帽子や日傘などで熱中症対策を行うなど、健康管理には充分気をつけてお過ごしください。


資料作成:株式会社DREAMJOB                                  ※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。


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